Community社製三段積みの迫力 |
たぶん今まで生きてきて一番通った劇場だし、ここ数年は月に1〜2回は行っていました。
いくら考えても纏まらないので要点もないまま思いの丈をダラダラを書きなぐろうと思います。
自分にとって一番近くの大きい街といえば吉祥寺で、中学生の頃から自転車で遊びに行く場所でした。二十代前半の五年ちょいは吉祥寺でバイトをしていたし、その後も友人のお店に遊びに行ったり、PSの某デコトラゲームのキャラデザをして大台のデザイン料を未払いのまま踏み倒され倒産した会社があったり(これは良い思い出ではない)、今でも髪は吉祥寺で切ってもらっているし、その都度街をブラブラしたりバウスに寄ったり。
吉祥寺の3つの映画館(バウスシアター、オデオン、プラザ)では「誕生月はいつでも1000円(同伴者1名も1000円)」という素敵な割引サービスをやっていて毎年6月が楽しみで、特にバウスで観たいのが重なった年は住みたいとさえ思っていました。もうそれが今年は叶わない…本当にもの凄い喪失感…
ここ数年、都内のミニシアターや名画座がどんどん閉館していっているけど、その理由として資金面でデジタル上映に切り替えられないという状況が語られていました。その点バウスは早い段階でデジタル上映の設備を入れ、35mmフィルムとの併映を行なっていたので閉館すると知った時は青天の霹靂、寝耳に水、うまく理解出来ませんでした。
(これを書いてる間にも60年続いた名画座 三軒茶屋シネマが7/20で閉館とアナウンスがあり肩を落としています。去年には中劇も無くなっちゃったし…三茶界隈で思い入れのある人はツラいだろうな)
多分一番座ったであろう座席は最前ど真ん中。 他の映画館では選ばないけどバウスのこの席が好きでした。 |
「吉祥寺の文化的支柱だったバウスが閉館することで街のドーナツ化がより進む」といった内容の記事をよく目にします。新しい小さなお店は中道通りや末広通り、東急裏の更に奥の方なんかに増えていってて、雑多なエネルギーのようなものは外周に移っていっているようだけど、中道通りの入口にはデカいユニクロが、末広通りの入口にはデカいヤマダ電機が出来るとのことで…どこにでもある風景にグイグイ加速していっているよう。ドンキホーテの出店を拒んでいた頃の吉祥寺(商工会?)には気概や矜持を感じたんだけど…
昔からある店と入れ替わりの激しさとの共存に吉祥寺っぽさを感じていたので、ちょっと今の流れは残念です。まあ、こういう類いの話しって吉祥寺だけじゃないのだろうな。
ただ先日ブラブラと歩いていたらちょうど吉祥寺音楽祭の時期だったらしく、そこかしこでJAZZバンドの路上ライブが行なわれており、馴染みの吉祥寺感のようなものを感じて、なんだかちょっとだけホッコリとしました。JAZZの街だったり、フォークの街だったり、一部の人の間ではプログレの街だったり、アニメの街だったり、今はアウトドアショップの街なのかな…とにかく色々な顔を持った面白い土地だと思うのだけど。
バウス本と合わせて吉祥寺JAZZ物語を読むと 感慨深いものがあります |
もし今後、野口さんの「Funky」や「SOMETIME」、辞めてからほとんど行ってないけど、寺島さんの「Meg」や「More(ここで働いてました)」「JOHN HENRY'S STUDY」や「SCRATCH」、30年以上変わらない「くぐつ草」 や、お好み焼きの「まりや」なんかが無くなったらと考えたら…自分が如何に吉祥寺を好きだったのかと再確認しつつ、正直街における映画館、芝居小屋、ライブハウスや老舗の名店等の役割みたいな話しを語れる頭も持ってないのですが、やはり思い入れのある場所であるバウスシアターが無くなってしまったのは本当に残念でならないし、今となってみれば吉祥寺に遊びに行く理由の七〜八割以上を失ってしまいました。
またいつか復活することを切に願って、下記のサイトで署名させていただきました。
Baus on Baus 吉祥寺バウスシアター再生へ向けて
絶対どこかに取っといてあるはず!とスズキコージさんが描いたROCK MOVIES SPECIAL('92)のフライヤーを探してたらグルジア映画祭('95)のフライヤーが出てきました。 |
前売り券買うと入れてくれる手作り感満載の袋 |
跡地の件、Round1を悪く言うつもりは無いのですが…違うかなって |
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