5/24/2019

"A CLOCKWORK ORANGE" BOOKCOVER


苦手意識の強いベジェ曲線の練習として戯れにトレースで諸々要素詰め込み『時計じかけのオレンジ』ブックカバー作ってみました。オマージュでもパロディでもインスパイアでもなく只のトレースなので完全個人使用の趣味の工作です。ベースの本は1971年刊行のハヤカワノベルズ版単行本。グラシン紙をかけたら古書の雰囲気増すかなとかね。

キューブリックとリンチ好きには是非とも行ってもらいたいCAFE:MONOCHROMEさんにて撮影
一緒に写ってるトートバッグはOUT OF PRINTのです

【ハヤカワノベルズ版】画/フィリップ・キャッスル
カバーアートはペンギンブックスにデザイナー・アートディレクターとして在籍していたデヴィッド・ぺラム(pinterestによる1972年刊行のペーパーバックの装画です。ポスタービジュアル等で使われているフィリップ・キャッスル(pinterestによるエアブラシ画の使用をキューブリックから断られ、急遽数時間で描き上げたって話がめちゃくちゃカッコイイなって。(翌年にはキャッスルの装画になって、さらに翌年にはペラムに戻りってことみたいです…その後色んなパターンが出てるようで把握しきれません。)それとコチラの三段落目"The permanence and~“から始まる文章にはただただ憧れます。
宇宙と迷路の飛出す絵本。人体のも欲しい。


ぺラムと言えばポップアップブックも素晴らしいんですよねえ。でもって一緒に写ってるロアルド・ダールの『スイッチ・ビッチ(ペンギンブックス)もペラム作。このロアルド・ダールのシリーズ、何故かスイッチ・ビッチだけペラムでそうなった背景が気になります(他のはDerek Birdsall/Omnificによるデザインです pinterest


トークショー翌日のTweet
閑話休題、タイトルロゴは檜垣紀六さんによる日本版のタイポをトレース。
キューブリックのチェックが入った各国のタイトルロゴの中では檜垣さんのデザインが一番だと思ってます。2年前の『描き文字のデザイン』刊行記念トークショーでの檜垣さんもお洒落で素敵でした。物心ついた頃から記憶に残ってるアレやコレや、檜垣さんが手掛けられた多くの洋画の邦題タイポや映画ポスター等、宣材デザインの全てをまとめた本があれば絶対買うんだけどなあ

【BB版】上部のコピーにキューブリックとかオーウェルとか
表4はバランタインブックスのタイポのみのペーパーバック表紙を模してみました。フォントはありあわせなので完コピではありません。
たねマン展の為に作った妄想ペーパーバックは紙ヤスリで物理エイジングしましたが、今回は自作剥がれ素材をphotoshopで合成してます。始めはパスで作ろう思ったけど上手く表現出来ず断念。
ついでに昨年の個展用に作ったハヤカワノベルズ版『宇宙のオデッセイ2001(2001年宇宙の旅)も
同じフォーマットで作り直してみました。
バージェスの旧宅で発見された続編の未完原稿『A Clockwork Condition』かなり気になります。出版されないかなあ。まずその前に完全版読まなきゃなんだけど。

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